ヘルスケア・ファイナンシャルプランニング

(ヘルスケア編)


ヘルスケア・ファイナンシャルプランニングのヘルスケア面での最初のプロセスは自分自身の健康状態・健康習慣を再確認することから始まります。

健康状態を知るには、本人の主観的感覚(自覚)データと健康診断や人間ドッグによる客観的データが存ありますが、ヘルスケア・ファイナンシャルプランニングでは特に客観的アプローチによって現状認識・リスクを浮き彫りにしていきます。

 

それでは「健康」とはどういう状態なのでしょう?

皆さんの実体験からすれば、すっきりと目覚めることが出来て、今日も一日、毎日の生活を楽しみながら取り組める状態が「健康」と共感していただけるかも。

 以前、中学校の保健体育の教科書で目にしたWHO(世界保健機構)の憲章前文が「健康」を定義していますので紹介します。「健康とは、完全な肉体的・精神的および社会福祉の状態であり、単に疾病でない病弱の存在しないことではない」と定義されています。少し難しい表現になっていますが、簡単に言い換えると「日常生活を送るために必要な最低限度の体力面・精神面の両面が十分にみたされている状態をいいます。

「健康」な状態を維持するためには正しい健康習慣を実践することが必要条件になりますが、ヒトは10代~20代の方と60代の方が同じ健康習慣を実践してみても中にはかえって、「健康」な状態に悪影響を及ぼすこともあります。それぞれの年齢で間違った健康習慣の実践はヘルスケア・ファイシャルプランニング的には、将来の経済的不利益をもたらしますので、まず、年齢相応の正しい健康習慣を理解し、身につけることを推奨します。


▶健康習慣とライフステージ

本章では、本人の歴年齢、肉体年齢に応じた健康状態、健康習慣の対応の必要性から、まずは一般的な健康習慣とライフステージについて

説明しています。

成人期  壮年期   老年期 
20歳~39歳 40歳~64歳 65歳

●人生のステージにおいては、肉体

 面・精神面ともにアグレッシブ

 時期、に疾患にもなりにくい時期

●男性:生活習慣の乱れによる肥満

 の増加

 →肥満者の割合が増加する原因/

   日常生活の身体活動量の減少

  1日あたりの歩数の減少、食生

   活の乱れ

●女性:やせの割合が増加

●壮年期から老化スピードが加速

  していく

●個人差が大きく、毎日の生活習

  慣が壮年期以降の健康に大きく 

 影響する

●男女とも共通しているのは、肥満

 者増加による生活習慣病の発症

 あり、女性は更年期障害が問題

 

●消化吸収機能の低下→胃~小

 「食事摂取への老化の影響」

●口腔の変化→唾液量が減少する

咀嚼筋力が低下する

●味覚の変化→味覚の感じ方が

 鈍くなる(特に塩分と甘み)

●歯数の減少→残っている歯数と

 咀嚼能力とは相関する

●嚥下運動機能の低下→誤嚥しや

 すくなり水分や食べ物が気管に入

 ってむせてしまう

●腸~大腸の消化吸収機能が低下

  し栄養障害